『宮廷女官チャングムの誓い』見どころ
イム・ホさんの代表作、『宮廷女官チャングムの誓い』をご紹介します!
ストーリー。
朝鮮王朝第11代国王燕山君(ヨンサングン)の生母尹(ユン)氏毒殺に関与したとして誅殺された軍官(武官と訳されている。以下同じ)徐天壽(ソ・チョンス)と宮廷の混乱のなかで陰謀を知ってしまったために謀殺された宮女(女官と訳されている。以下同じ)朴明伊(パク・ミョンイ)との間に生まれた娘徐長今(ソ・ジャングム)が母の遺志(水剌間(スラッカン)の最高尚宮(チェゴサングン)になり、最高尚宮だけに伝えられる秘伝の書に母の無念をつづること)を叶えるため女官となるが、謀略により謀反に関与したという無実の罪を着せられ、奴婢の身分に落とされる。しかし医女となり宮廷に復帰、母の夢・最高尚宮を経て、ついには国王の主治医になり、“大長今”(テジャングム)の称号を与えられるまでを描いたサクセスストーリーである。
「悲しんではだめ、泣いてもだめ、簡単に諦めてもいけません」との母の教えを一生にわたって守り抜き、母の親友とは知らずにハン・ペギョンのもとで修業をし、尊敬・信頼関係で結ばれ、親友である李連生(イ・ヨンセン)との友情を育み、ライバルの崔今英(チェ・グミョン)との料理対決、閔政浩(ミン・ジョンホ)との恋愛を通し、数々の策謀に翻弄されつつも強く生き抜こうとするチャングムの姿を描きながら、華麗な朝鮮文化や宮廷料理の数々、当時の朝鮮の医術も紹介されている。ただ大きく見れば「勲旧派」としてのオ・ギョモ-チェ・ソングム-クミョン派 VS 「士林派」としてのミン・ジョンホ-ハン・ペギョン-チャングム派の壮絶な権力闘争ドラマとも言え、この権力闘争がある種の「魅力」ともなっている